2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(13/49)

 寿司屋では若さに何の価値もなく、年長者が無意味にいばっていた。この店では「ウブさ」も金になる。だからといって経験豊かな人がないがしろにされる訳じゃない。たとえば赤鬼さん(後で「ゆめこ」という源氏名だと知った)は、タロット占いをして場を盛り上げるのが上手かった。良い結果が出ても悪い結果が出ても、みんなを気持ち良く笑わせる。
 家族の問題で悩んでいるお客さんが相談に来て、二人きりで三時間も話していたこともあった。そうなるとほとんどカウンセラーの域だ。あたしはとてもそこまでにはなれそうにない。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:53| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
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