2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(19/49)

 調理師の免許にそれほど意味はなくて、とか弱気な説明をしそうになったけど、また料理の仕事が出来ると思ったら、この人の好いおじさんを騙したって構わない気がし始めた。
「和食じゃないと作りたくない?」
「いえ、そんなことないです!」
 あたしは手帳の紙を一枚破って、郵便番号と住所と電話番号を書いて渡した。
「そうすぐって話じゃない。まだ僕は勤めも辞めてないし。また連絡するよ」
 七瀬によろしく、と言って周平さんは帰っていった。


posted by 柳屋文芸堂 at 00:49| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
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