2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(30/49)

 年末年始の休み、実家に帰って周平さんの話をした。オカマバーで働いているのはさすがに内緒にしている。バイト先の先輩の友達が始める予定の、図書館風のカフェ。ゲイの店とは言わなかったけど、新宿二丁目あたりで物件を探していると伝えたから、何となく察してくれたと思う。
「使えそうなものは全部持っていきな!」
 と母さんが厨房を指差した。
「店を閉めた後も道具は綺麗にしてあるよ」
「ありがとう」
「あとその周平って……」
 母さんは何故か顔を赤くしている。
「とっても優しい人だよ」
「じゃあまあ、好きにすればいい。変な病気に気をつけるんだよ」
「何の話?」


posted by 柳屋文芸堂 at 00:34| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
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