2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(37/49)

 あたしは初めて周平さんに電話をかけて、
「会いたいです」
 と言った。予定を確認し合い、二人とも休みの日を見つけ、午後二時に紀伊國屋書店で待ち合わせた。
 地下鉄から直接つながっている入り口に現れた周平さんは、寒いのに汗をかいて、すでにぐったりしていた。朝から不動産屋さんを回っていたんだ。罪悪感と寂しさが胸を刺す。物件を一緒に見れば、相談に乗ったり意見を言ったり出来たかもしれないのに。


posted by 柳屋文芸堂 at 00:28| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
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