2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(45/49)

 周平さんがあたしの上に覆いかぶさり、硬くなっている場所をくっつけ合った。深く口づけしながら腰を揺らす。当たる位置によって、意識が飛ぶような気持ち良さを感じた。
「ちょっとお休み」
「えっ、何でですかっ」
 快楽をねだって、下半身が独りでに動いてしまう。
「君を焦らすためだよ」
 首筋と耳を撫でられ、小さく声を上げる。
「あたしが上になってもいいですか」
「いいよ」
 同じことをしようとしてるのに、感じる所にぶつからない。
「周平さんみたいに、上手に出来ない」
 焦って腰を激しく上下させるあたしを、周平さんはいつも通りの穏やかな表情で見ていた。がむしゃらになっているのは自分だけだと思うと切なかった。
「あ、ごめん。動かないで」
「意地悪!」
「いや、出そうになっちゃって。困ったな、近くにティッシュある?」
 何でそんな状態なのに普通の声なんだ。あたしは悔しくて布団にもぐり、周平さんのを口に含んだ。舌を使うと、ようやくため息が聞けた。顔も見たかった。ごくんと飲み込んで、布団から顔を出す。


posted by 柳屋文芸堂 at 00:21| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。