2013年03月23日

オカマ板前と春樹カフェ(49/49)

「ねえ、周平。あたしに新しい名前をつけて」
「何で?」
「生まれ変わるから。村上春樹の小説に良い名前ないの?」
「五反田くん」
 即答だった。
「そんな野暮ったい名前イヤッ」
「えー 大好きなのに、五反田くん。あとはシナモンとナツメグとか……」
「そうだ、メグにしよう」
「恵は男でも女でも使う名前だし、君にぴったりだと思うよ」
 春風が吹いて、スパゲティが茹で上がり、お腹がぐう、と鳴った。


(終わり)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:17| 【中編小説】オカマ板前と春樹カフェ | 更新情報をチェックする
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