2010年08月05日

たわむれ(その8)

脳みそは 色んな要素の 茶わんむし
          躁・鬱・興奮・不安・防御壁



「人間の感情というものは、脳内物質の分泌によって作られる。」
 と聞いて、何となくがっかりしてしまうのは、私だけだろうか。

 まあもちろん、
「あなたがしょっちゅうヒステリーを起こすのは、間違った生き方をしているせいだ!」
 なんて乱暴に言われるより、よっぽど良いけどさ。

 この「がっかり」は、うーん、何だろう。
「やっぱり私は肉体にしばられているんだ。」
 と再認識してしまうから?

 いや、芸術の無力について考えてしまうせい、かもしれない。
 だって突きつめてゆけば、
「面白い小説を読むより、面白い気持ちになる物質を脳内に分泌させる薬を飲む方が、手っ取り早い。」
 という事になるでしょ?

 小説を読んだ時の気持ちと同じくらい複雑絶妙な感情を呼び起こし、なおかつ安全性の高い薬が開発されたとしたら、小説は。他の芸術は。
 うーん。うーーん。

 変な脳内物質が出そうだから、この事について考えるのは、よそう。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:11| 【短歌】たわむれ | 更新情報をチェックする