2009年09月27日

ぬか漬け日記(その16)

   五月十九日
 さっそく今晩カレーにして、ぬか漬けとの組み合わせを試そうと思ったのに、Dちゃんの猛反対に遭う。食べ物の味の相性を見極める力は、私よりDちゃんの方がずっと上なので、素直に従った。その代わり、小松菜とマグロのインド風炒め物を、夕ごはんのおかずに出す。約二十四時間漬けた大根は酸味と塩味がしっかりついていて、スパイシーな炒め物によく合った…… と私は思う。Dちゃんも両方美味しそうに食べていた。組み合わせとして認めてくれたかは、不明。

 大根は縦半分にしか切らなかったので、中の方まで漬かるか心配だったが、ちゃんとまんべんなく味がしみた。ぬかから出したばかりの時にはまだ少しアルコール臭がしたけれど、切って食卓に出したら、普通のぬか漬けの臭いになっていた。理想の味に近付いている、とDちゃんが言う。私もそう思う。

 あと、切り方が僕の好みだ、と褒められた。ただの半月薄切り。そういえば前回はサイコロ形だった。あれはイヤだったのか。色々好みがあって、気にし始めると大変だ。私も食べ物に関してはあれこれこだわりがあるので、文句は言えない。似たもの夫婦だ。

 残念だったことが一つ。唐辛子を入れたのに全くピリッとしなかった。ちょっと期待していたのに。次にぬか床をかき混ぜる時にまた振りかけよう。塩だけで菌の調節をしようとすると、どうしても塩分過多になってしまう。塩分控えめでなおかつ菌のバランスも良いぬか床を作るのが夢だ。そのために唐辛子を上手く使いたい。万が一辛くなっても、私たちは辛いもの好きだから大丈夫だ。菌が全滅したら困るけれど。

 ぬか床はずいぶん水っぽくなった。水取り器には大さじ一ほどの水がたまっていたので、かき混ぜる前に捨てた。もうちょっと沢山取れると良いのに。

 今日漬けたのは、にんじん一本、セロリの茎一本分、アスパラガス十本。セロリは長いので半分に切った。全部が隠れるようにして、冷蔵庫へ。
posted by 柳屋文芸堂 at 12:41| 【エッセイ】ぬか漬け日記 | 更新情報をチェックする